ようちえんのころ、縄文館(じょうもんかん)で、はじめて合しょう土ぐうを見ました。口のまわりに点がいっぱいあったので、ひげに見えて、男の人だと思ったら、かいせつの人に「女の人だよ。これはかめんかもしれないよ!」とおしえてもらって、「???」が多くなりました。

2年生になってもういちど行ったら、いっぱい土ぐうがありました。おもしろいかお、ぼへ~としたかお、目をつぶったかおがあって、おもしろいなあと思って、もっとしらべてみたくなりました。

縄文(じょうもん)時代のとくちょう

縄文時代っていつ?

しらべてわかった!

今から13000年から2500年前(本によってすこしちがう)。縄文時代は一万年もつづいた。

どんなところにすんでいたの?

しらべてわかった!
  • さいしょはテントのような三角の家(たて穴住きょ)
  • 4~6人家ぞくがすめるぐらいの大きさ
  • 100けんいじょうの家がまとまってムラをつくっていた

なにをたべていたの?

しらべてわかった!
  • どうぶつ(イノシシ、シカ、ウサギなど)
  • 魚や貝(アサリ、シジミ、カキ、タイ、ブリ、マグロ、イワシなど)
  • しょくぶつ(クリ、ドングリ、トチなど)

※ハンバーグやクッキーのようなものも見つかっている。

合掌土偶(がっしょうどぐう)のひ☆み☆つ

顔に赤い色がついているよ。

かみを1つにゆっている。穴があいているので、ひもでつっていたかな?

あたまのうしろに線があるので、かめんをかぶっているかもしれない。

むねが二つあるから女の人だよ。

合掌している体のそろっているのはこれだけ!

しらべてわかった!
  • 平せい21年 国宝にしていされた。
  • ほかの家よりも大きい家の中からみつかった。
  • われていたところはぜんぶで6かしょ。
  • むかしはぜんぶ赤かったらしい。
  • あたまと体をわけて作られた。
  • 3600年前に作られた。(縄文後き)
  • アメリカ、フランス、イギリスでもてんじされた。

いろいろしらべたら、合掌土偶を見つけた人に会って話を聞いてみたいなとおもいました。

是川縄文館 学芸員・小久保さんにインタビューしました。

合掌土偶が見つかった時の人はいますか?

見つけた人は、今はいない。30年くらい前のことだからみんな年をとった。

どんな時に見つかりましたか?

合しょう土偶は、平せい元年7月お昼ごろ、風張1いせきの第15号たて穴住きょの中から出てきた。

国宝はだれがきめるのですか?

日本中のせん門家があつまる文化しんぎ会が何日もかけてきめて国にすいせんする。
⇒文部科学大臣(もんぶかがくだいじん)がにんていする。

土偶の国宝は5つ。
国宝のじょうけんは、形がきれいなこと、発掘のきろくがきちんとのこっていること、他ににているものがないこと。

ぼくが見たはっくつげんば(八戸市 田もの木いせき)

ぐうぜん、田もの木で、いせきのはっくつげんばを見ました!

  1. 土をどこまでほるの?
  2. いつの時代のどんなものが出る?
是川縄文館の小久保さんに聞いてわかった!
  1. 土はひょうめんを少しずつけずる。いせきがあると、くろいしみが出てくる。
  2. ならから平あん時代
    すやきの土器(どき)が出た。

ぼくもほってみたーい!

家のにわでひろった土器とお父さんの㊙のはこ

お母さんが10年前、家のにわでひろった土器をみせてくれました。縄目がついていてすごいとおもっていたら、お父さんが㊙のはこを出してくれました。そのはこは・・・。
40年前、お父さんが小学5年生のときに沢へ土器をほりに行き、そこで縄文中きぐらいの土器をたくさんみつけました。石のナイフやまないたのような石もありました。お父さんは家ぞくにないしょで ものおきにかくしておいたそうです。はへんどうしがくっつくものもあって、すごくびっくりしました。
これは縄文館にかえさなきゃいけないのかな?確認したら、「返さなくていいですが、これからほるのはダメです。」とのこたえでした。

縄文人のきもちになって、土偶を作ってみたい!作り方は?

よそう

土からねん土を作った。プラモデルみたいにパーツを作ってくみあわせた。石や木のぼうで、もようをつけたと思う。

合しょう土偶づくり体験をした!(是川縄文館にて)
  • パーツをくみあわせて作ります。
  • 中を空どうにして作ります。
  • 縄でもようをつけたり、へらでけずったりします。
  • 1つ作るのに3時間くらいかかります。
  • 1か月ぐらいかんそうさせます。
  • 野やきします。とちゅうでしっぱいすることがあります。
  • 出きあがり!

やきあがった ぼくの合しょう土偶。縄のもようがむずかしかったけど、できてうれしかったです。

作る前は1~2時間ぐらいだと思っていたけど、3時間もかかるなんてびっくりしました。縄文人もていねいに作ったんだろうなぁ。

土器(どき)と土偶(どぐう)のちがいは?

よそう

土器:生活に使う道ぐ。お皿とか…
土偶:かざるもの

しらべてわかった!

【土器】縄文土器は形やもようがたくさんあります。食べものをにるために作られました。にるとドングリやお肉が食べやすくなっています。土器は時代がかわるともようもかわり、中きが一番すごい!

しらべてわかった!

【土偶】土で土器のようにやいた人形 あそびでつかうのではなく、おいのりのどうぐです。女の人の形、にんぷさんが多いです。どうぶつもありました。

長野県ちの市 尖石(とがりいし)いせきのこと

なつ休みに国宝土偶を見たくて
尖石縄文考古館に行きました。

尖石いせきに行ってわかった!
  • しょう和27年にとくべつ史せきにしてい。
  • 時代は、縄文時代中き。(やく5000年前)
  • たくさんのたて穴じゅうきょ、土器、石器が見つかった。

尖石縄文考古館は、尖石いせきの出土品や国宝土偶(縄文のビーナス、仮面の女神)、八ヶたけ山ろくのいせきから発掘されたやく2000点のすぐれたしりょうをてんじしている。

ここにある国宝は、縄文のビーナスと仮面の女神の2つの土偶と思ったら、8この土器の国宝もてんじしてあって、びっくり。国宝の土偶は5こしかないのに、国宝の土器はここだけで8こもある!なんでだろう?

考古館のホームページをみてわかった!

仮面の女神は『土偶1体につき、土器8点が附(つけたり)として、国宝していをうけており、9点で一つの国宝になっています。』とあった。

考古館のボランティア・林さんに、仮面の美女を見つけたときのことをきいてみた。

  • さいしょ土偶はよこむきだったので、かただけ見えた。土器のかけらだと思った。竹ぐしでまわりを掘ったら、体が出て土偶とわかった。
  • 右足がこわれていたが、ぜんぶのはへんが体の中に入れてあったので、はかに入れる時にまちがってこわれたのだろう。

たくさん教えてもらいました。とっても分かりやすかったです!

縄文のビーナスを作りました!
ぼうしとかおをくっつけるのがむずかしかったです。

こわす土偶&こわさない土偶

土偶は、すてばからこわれて出てくるものが多いです。むかしの人は、びょう気やけがななおるように、わるいところをこわしてすてていたかもしれないそうです。

5000年も土の中にうまっているので、こわれているのだと思っていました。わざとこわしているなんて、とてもびっくり。

是川縄文館で、土偶をこわす体けんコーナーがありました。ぼくはかわいそうで、こわすのがとてもいやでした。

でも縄文人の気もちになるために、一つだけこわしてみました。やっぱりかわいそうで、なみだがとまりませんでした。

こわす土偶とこわさない土偶の違いを、尖石縄文考古館のボランティアの林さんにもききました。

【こわす土偶】
私てき土偶。自分だけのおねがいにつかう。
体のわるいところと土偶のおなじところをこわして なおるようにおねがいする。「いたいの いたいの とんでいけー」とおなじこと。

ぼくはこわすのがかわいそうでいやだったんです。

人の形だからこわしたくない気持ちはあっていいよ。

【こわさない土偶】
社会てき土偶。みんなからのおねがいにつかう。
シャーマンがおいのりのためにつかったどうぐ。
「赤ちゃんが元気にうまれますように」「たべものがたくさんとれるように」

シャーマンは、じゅじゅつし。かみやせいれいのいしを聞き、村人にそれを伝える人。

土偶はなんのために作られたか、調べたことをまとめると…

  1. おいのりのため ~シャーマンがみ  んなのおねがいをおいのりします。
  2. おまつりのため ~シャーマンがお まつりの時にかみさまへかんしゃの ためにつかいました。
  3. みがわりのため ~けがやびょうき がなおるようにおねがいしながらこ わしてすてていました。

土偶のかおにはどんなかおがあるのかしらべたい!

よそう

やさしいかお、こわいかお、いろいろあると思う。

しらべてわかった!
  • 土偶のかおは作られたばしょでちがう。ばしょがちかいと、かおもにています。
  • かおのひょうじょうがちがうのじゃなくて、目や口やまゆげとはながちがいました。

世界文化いさんとうろくめざして!

学校からもらった「教育広報あおもりけん」に縄文いせきのことがのっていました。

多くのいせきがあり、とくべつ史せきや、史せきになっているきちょうな17いせきを「北海度・北東北の縄文いせきぐん」として世界文化いさんとうろくを目ざしているそうです。

青森県はいせきがいっぱい。まさに縄文王国だね。
はこだての国宝「中宮土偶」にあってみたいな。

今回のしらべ学しゅうで、二さつの本がお気に入りになりました。
一さつは「土の中からでてきたよ。」です。見ているだけでたのしい本でした。もう一さつは「はじめての土偶」です。文を書いたこん田あきこさんがテレビで「土偶にあだ名をつけてもいいんだよ」と言っていたので、とてもさんこうになりました。ぼくも発掘さぎょうをして土偶を見つけてみたいです。

たくさん土偶を見たけれど、合掌土偶みたいにうでやゆびがしょうりゃくしていないものはありませんでした。やっぱり合掌土偶ににているものはどこにもない!
そんな合掌土偶がご近所さんなんてすごい!
みんなにも見に来てほしいです。ぼくも何回でも行こうとおもいます。