始めの疑問、仮説の結果は?(オリジナル作品 1ページ)
セミ取りをして気がついた。なくセミとなかないセミがいる。
そこでよそうしたのは、
「セミのなきごえはセミのことばでお話をしているのかな?」
「なかよしになればないてくれるのかな?」
なかないセミをつかまえて、なかよしになろうと、
- ①あいさつをしてみた
- ②やさしく頭をなでてみた
- ③うちにあそびにきてもらった。
ところが、「よそうははずれた!!!」
なにをしてもなかないセミはないてくれない。やっぱり気になるセミのふしぎ!

セミ(アブラゼミ)について調べよう(オリジナル作品 6ページ)
まずどうやって調べたらいいんだろう?
- ①図書館へ行く
- ②本で調べる
- ③調べたことを確かめに行く
- ④捕まえたセミから新しく生まれた「なんで?」をまた本で調べる
- ⑤また確かめる
- ⑥分からなかったら専門家に聞きに行く

オスとメスがいることがわかった!
オスとメスの違いは何だろう?
オスとメスの決定的な違いはこれだ!
- 鳴くのはオスだけ
- オスのはらには左右に「ふくべん」があり、この「ふくべん」を震わせて鳴く
- オスの体の中には「ふくべん」をふるわせる太い筋肉がある
- メスの「ふくべん」は小さく、腹の先には、産卵のときに木に穴をあける、丈夫な針「産卵管」がある
何のために鳴くんだろう?(オリジナル作品 11ページ)
オスが鳴くことは分かったけど、何で鳴くんだろう?
オスがメスを呼び、子孫を残すために鳴いているんだ!
うまくいくと「夫婦」になり、メスは卵を産む。
オスの大きな鳴き声はメスを呼ぶためのセミの言葉なんだ!
実際に確かめに行ってみよう!
オスには「ふくべん」があり、本当に鳴いた!
メスはやはり鳴かず、「産卵管」も確認できた!
図かんで見た通りだ!!

夫婦のセミを探しに行こう!(オリジナル作品 13ページ)
でもまずどうやって夫婦になるんだろう?
- ①オスはメスを鳴いて呼ぶ。オスはくじけない!
- ②メスが近くに来る。
- ③オスはメスに近づく。
- ④オスが前足をかけてメスの上に登る。
- ⑤交尾をして夫婦になる。
- ⑥Vの形になる。
先生によればオスは、最後まであきらめない根性がある!
夫婦になりそうなセミを見つけた!図かんで見た通り、ちゃんとVの形になっていた。オスの根性が報われた!
確かめたらわかった!(オリジナル作品 15ページ)
実際に見に行ったらどんなことがわかったの?
- ①セミの鳴き声は口からじゃなく、お腹の方から聞こえる。
- ②セミの鳴き声を聞くために、耳にあてていたらセミの足で耳を引っかかれた。
- ③オスが多くメスは少なかった。

セミに耳があるのか気になった!もっと詳しく調べてみよう!
セミの耳について(オリジナル作品 16ページ)
セミに耳はあるのかな?
いろんな角度からセミの耳を探したけど見つからなかった。
ファーブルさんはこう言った
セミは5つも目があるからセミの目に見えるところで人が近づくとセミは逃げてしまう。でもセミが見えないところで後ろから石をパチパチならしてもセミは逃げなかった。それでセミはもしかして耳が聞こえないんだと予想した。セミの後ろから大砲を鳴らしたけどセミは逃げなかった。だからセミは耳が聞こえないって本に書いてあった。

セミは耳が聞こえないのか確かめに行ってみよう!(オリジナル作品 18ページ)
セミにいろいろな声をかけてみよう!

いろいろな声をかけても、やっぱりセミはうごかなかった。
ファーブルさんの言った通りだった!
でも何で僕にはセミの声が聞こえるのに、セミには僕の声が聞こえないんだろう?
音は空気の振動で、振動が多いほど高い音になり、少ないほど低い音になる。1秒間に揺れる空気をあらわすのに「ヘルツ」というたんいをつかう らしい!
人の耳は20〜20,000ヘルツの音しか聞こえない。アブラゼミの鳴き声は5000ヘルツだから聞こえるね!でもセミの耳はセミの鳴き声しか聞こえないし、僕の声は聞こえないんだ。特別な耳を持っているのかも!

セミの鳴き声を音符であらわした!(オリジナル作品 21ページ)
いろいろな種類のセミの鳴き声を、音符で「高い音」「低い音」「普通の高さ」に色分けしてあらわしてみた!



セミが鳴き出す時間はいつ?(オリジナル作品 26ページ)
セミはいつ鳴いてるんだろう?決まりはあるのかな?
セミは種類によって鳴く時間が決まっている!大きく分けると午前型、朝夕型、午後型、そして1日中の4つがある!
なぜ鳴く時間が決まっているの?
鳴くのに適した「温度」と「日の照り具合」が種類によって違うからなんだって!

どうやってセミは鳴くの?(オリジナル作品 31ページ)
そもそもどうやってオスのセミは鳴くんだろう?
発音板という小さな「膜」が震えて、お腹の空洞に響いて大きな音が出る仕組みなんだ!お腹の空洞は共鳴室と呼ばれ、お腹を伸ばしたり縮ませたりして、いろいろなリズムを作り出している!

死んだセミを鳴かせてみる!(オリジナル作品 33ページ)
ファーブルさんによると、死んだセミの発音筋をピンセットで引っ張ると、もう一度鳴かせることができるらしい!
死んだセミってどうなってるの?
死んでいるセミは足が6本丸まっていて、目が光っていないんだ!
実際にやってみた!
死んだセミを見つけてきて、お腹を切り、発音筋をピンセットで引っ張ったら小さくジーって音がした。ファーブルさんの言う通りだった!

セミの体を切ってよく見ていたら新たな疑問がわいてきた!
セミの体と僕の体の違い(オリジナル作品 43ページ)
僕は転んだときや、指をケガしたときに血が出るのに、どうしてセミは出ないのかな?
看護師さんに質問をしに行ったら、こんなことを教えてもらった!
- 人の体には頭から足の先まで毛細血管という血の通り道がある。
- その通り道には血が川みたいに流れているから体のどこをけがしても血が出てしまう。
じゃあセミから血が出ないのは何でだろう?
虫の体には、「血リンパ」というものがある。それが虫にとっての「血」なんだ!

僕の体とセミの体の違いは色いろある。同じ世界で生きているのに、こんなにたくさんちがうところがあるっておもしろい! 見ているものもおいしいと思うものも違うっておもしろい! だけど、生きていることは同じなんだ!
研究で分かったこと
- ①セミはオスが鳴く、セミはオスがメスに「夫婦になろう」という意味で鳴く。
→オスのセミが鳴く秘密は「ふくべん」と「発音筋」だ! - ②夫婦になることは難しい。でも、あきらめないでオスセミは 鳴く!
- ③セミは優しい気持ちを持っている。
- ④セミの耳は外からは見えない。
- ⑤セミの耳に僕たちの声は聞こえない。セミはセミ同士の声しか聞こえない。
- ⑥セミは種類によって鳴く時間が決まっている。
- ⑦セミには「血リンパ」がある。
ここが1ばんの分かった!ポイント
死んでしまっても、発音筋をピンセットで引っ張ると小さい音でジーって鳴く。