作品かんたん紹介
2022年(第26回)
調べる学習部門 小学生の部(低学年)
『ぼくのぬかづけものがたり』
長沼 奏汰
東京都 / 墨田区立 錦糸 小学校 2年生
文部科学大臣賞
「けんこうにやく立つけんきゅうをしていくのはとても楽しみです」と発酵食品・糠漬けに接近します。腐敗と発酵の違い、糠漬けの歴史や米糠の概論を調べた後は、実際の糠漬けづくりです。母とぼくと弟が同じ材料で漬けても味が違うというような、発酵品ならではの不思議を味わいながら、どうしたらより美味しく漬かるか、知恵と工夫を凝らします。
「けんこうにやく立つけんきゅうをしていくのはとても楽しみです」と発酵食品・糠漬けに接近します。腐敗と発酵の違い、糠漬けの歴史や米糠の概論を調べた後は、実際の糠漬けづくりです。母とぼくと弟が同じ材料で漬けても味が違うというような、発酵品ならではの不思議を味わいながら、どうしたらより美味しく漬かるか、知恵と工夫を凝らします。
はっこう食品とは?
調べて分かった!
はっこう食品は、人にとっていい働きをするび生ぶつが作る食品のこと。人にとっていいはたらきをするび生ぶつは、ぜん玉きん。人にとって悪いはたらきをするび生ぶつは悪玉きん。び生ぶつの力で、元の食品のせいしつを変えることを「はっこう」や「ふはい」というんだ。
調べて分かった!
カビや細きんは食べものを「ふはい」させるび生ぶつだと思っていたけど、「はっこう食品」を作るしゅるいもいることが分かった。
調べて分かった!
1つのび生ぶつが作る「はっこう食品」い外に、色々なび生ぶつが協力して作る「はっこう食品」もあることが分かった。ぬかづけは「こう母」と「細きん」が仲よく作っているんだ。
はっこう食品のみ力
「はっこう食品」にはどんなみ力があるんだろう?
ぼくの予想
食べものをおいしくすること。栄ようをふやすこと。腸内かんきょうをととのえて、いいうんこを出しやすくすること。
調べて分かった!
その他にも「はっこう食品」にはたくさんのみ力が。
- 腸内かんきょうをととのえ、めんえき力UP
- 代しゃを上げて太りにくい体を作る
- がんになりにくくなる
- わかわかしい体でいられる
- イライラをおさえる
- 食品を長くほぞんできる
たくさんのみ力があってビックリしたよ!次は、ぼくにとって1ばん身近なはっこう食品「ぬかづけ」について、くわしく調べてみよう!
ぬかづけのれきし
くわしく知りたいな
調べて分かった!
江戸時代より前、日本人は玄米を食べていた。玄米は、長い間保存できたけど、ぬかくさくて、固く、消化やきゅうしゅうがあまり良くなかった。平和になって、せい米ができるようになった江戸時代から、ぶ士やとのさまは、ぬかくさくなくて、おいしい白米を食べるようになったんだって。玄米を白米にしたときに出るぬかをすてずに、野菜をつけるのに使ったことが「ぬかづけ」のはじまり。
明治時代になると、ぶ士やとのさま以外も白米を食べはじめ、日本中で「江戸わずらい」(かっ気)が広まったけど、ぬかづけを食べていた人たちは「江戸わずらい」にはならなかった。それは、ビタミンB1がふくまれている「ぬか」のおかげだったんだ。
玄米、白米、米ぬかの栄よう
調べて分かった!
「ぬか床のざいりょう」と「び生ぶつの力」。ぬか床は、たくさんの栄ようがあるぬかに、塩やこんぶ、かつおぶしやとうがら子を入れてかんせいさせる。そして、3つのび生ぶつのバランスがおいしさの決め手となる。
調べて分かった!
ぬかをかきまぜるのは、空気がきらいな「らくさんきん」がぬかの底の方でふえるのを、ふせぐため。どのきんも、バランスよくすむのが、おいしさのひけつ。そしてもう1つ、手についている「乳さんきん」をぬかの中にいれるために、かきまぜます。
ぬかづけ作り
手についているきんだけで、ぬか床の味がかわるわけではない。手の平や野菜、ぬかにそれぞれについているきん、ぬかや水のりょうのびみょうなちがいで、ぬか床の味はかわるんだって。ぬかづけは、おくがふかい!
まとめ
おもったこと
ぬかづけは人についているきんのちがいで味がかわると思っていました。だけど、野菜についているきんや、ぬかと塩と水のりょうやおんどとしつどでも味がかわると知っておどろきました。同じへやで同じ野菜をつけても、ぼくとお母さんと弟のぬか床の味は全ぜんちがいました。同じ人が作っても、同じ味をつづけることはぜったいに出きません。どうやったら美味しくつかるか考えるのは大へんだったけど、美味しいぬかづけが出きたので、うれしかったです。これから、ぼくとお母さんと弟の作ったぬか床を1つにまとめて、色々なきんをぬか床にいれてみたいと思います。そして、ぬか床をずっと続けていきたいと思います。
おもったこと
1年生の時に行ったうんこ研究。いいうんこを出すためには「はっこう食品」がかかせないことを学びました。お父さんが作ってくれるぬかづけも「はっこう食品」です。自分のけんこうにやく立つけんきゅうとして、ぼくもぬかづけを作ってみたいと思います。まず「はっこう食品」について、調べてみようと思います。